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「もし感謝を伝えることができていたなら、私は今、後悔していなかった。」"中学校卒業式"

広島三育学院の卒業式は、高校生が1月に行われ、中学校は遅れること2か月、3月に卒業式をおこないます。
今年の第46回卒業式は3月12日に行われ、13名の中学校3年生が卒業しました。
卒業生代表の「感謝の言葉」を一部紹介いたします。

「もし感謝を伝えることができていたなら、私は今後悔していなかった。」

「神様、今までありがとう」

それが今日私が皆さんにお伝えしたいことです。
私がこの中学校に入学してから、これまでの三年間に経験してきたうれしかったことをいくつかお話したいと思います。
入学したての頃でした。まだ友達ができなくて一人さびしく学校帰り歩いていると、ある生徒が私に話しかけてくれました。
その時はその子の名前もまだよく覚えていなかったのですが、彼女は私にこう言いました。
「ねえ、絵をかくのが好きなの?」
大したことのない一言ですが、私は自分に初めて話しかけられた言葉であること、自分に興味をもってくれたひとがいることをしって、とてもとてもうれしかったのを覚えています。
家族と離れて一人で心細かったわたしは、彼女のこの何気ない一言で、緊張していた心がなごみ、ほっとしたきもちになれました。

入学してすぐにホームシックなった私は、毎日毎日さみしくて、悲しくて、どうにかなりそうになっていました。
そんな心の私を支えてくれたのは、クラスのみんなの笑顔でした。
みんなの明るく笑うその顔をみていると、なぜだかはわかりませんが、心がほっとして、私の心も明るくなって一緒に笑うことができるようになっていきました。
クラスのみんな、今もだけど、あのときは私を笑顔にしてくれて本当にありがとう。

〜中略〜

だから、感謝は必要だと知った。

みなさんは感謝というものがどれほど大切なことかご存知ですか?
なぜ大切かというと「一人ではできなかったから」です。

みなさんはこの意味がわかりますか?
一人ではできなかったということは、回りの人たちに支えられたということ、支えられて助けられているということです。

だから感謝は必要なのです。

このように人は一人だけでは決して生きていくことは出来ません。
そのことは聖書にも書いてありますよね。

「一人よりも二人がよいともに労苦すれば、その報いは良い」。

(聖書)コヘレトの言葉4:9

中学校三年間も一人だけで毎日を過ごしていくことは不可能です。
自分一人だけで生きているつもりだったとしても、実際にはたくさんの人たちに支えられて毎日を生きています。

~中略~

どんなことにも感謝をしないと十分な感謝をしたことにはならない。
そして卒業をひかえた今、感謝を伝えないと一生後悔するということに気づいたのです。
だからこそ私は今この場に立って話すことができることに感謝します。
三年間私を支えてくれたみなさん、そして神様、ありがとうございました。

編集後記

広島三育学院には、全寮制の学校で普段からそばにいるお父さんやお母さん。また、携帯をはじめ当たり前にあると思っていたもの様々なものが身近になかったりします。

そんな生活だからこそ、自分は1人では生きていけないということに気づき、またそれを埋めて支えてくれる存在に気づくことができるのではないでしょうか。
中学校の3年間でそのことに気づき、感謝できる人間に育ち、無事に卒業をしてくれたことに心から感謝しています。

中学校3年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。そして、これから始まる高校生活も頑張ってください!

みんなにも読んでほしいですか?

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